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「勉強しなさい」は×

自分の子どもが問題に直面しているのを見ると、即座に手を貸してあげたくなる。
解決法を知っているから、それをすぐ教えたくなる。

でも、子供たちを援助して、努力から解放することは、子供を不幸せに導くといいます。
というのは、努力が必要な状況の中でこそ、達成に意義を見出し、そのプロセスを楽しめるものだから。
多くの場合、助けたいという衝動を抑え、子供たちに努力という恵みを体験させる方が、はるかに良いことなのだそうです。

つい言ってしまいたくなるものですよね。

カウンセリングでも、カウンセラーが相談者に解決策を一方的に与えても、うまくいかないそうです。
本人は解決策をわかっている。
それを引き出すようにもっていくのが大切だとか。

こうしたことは、勉強して、経験しないと、なかなか分からないと思います。
常識的な結論とは、むしろ逆ですから。

まず自分ということですね・・。
人のことをとやかく言うのではなく、まず自分がしっかり生きろということでしょうか。


勉強は特殊技能のひとつに過ぎない

この章でご紹介した七人の「できる子」の実例をお読みいただくと、いい意味で親の影響から解放されていることに気づかれると思います。
これは、偶然でしょうか。
親に勉強を強制されてできるようになった子は、ただの一人もいないのです。
実はこの結果が全てを物語っていると思います。
つまり、「できる子」の親は、教えないで伸ばす傾向にあるのです。


一方、子供に勉強を強いる親は、勉強さえできれば社会で生きていける、という固定観念に縛られています。
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しかし、果たして勉強さえできれば社会で力を発揮できるのでしょうか。

現実の世の中を見渡せば、スポーツの能力に優れ、それが生活の糧となったり、手先が器用なことからその技術で食べていく人もいます。
その種の能力は希少ですから、社会からも認められ、収入の面も保障されるのです。

勉強も、スポーツも手先の器用さと同様、特殊技能のひとつと心得て、子供が勉強の分野に適性があればそれを応援し、別の分野で能力を発揮していればそこを伸ばしていく
そのような見極めと使い分けが親には求められているのです。

・・・・・・・

「本気で一喝」と「褒めて育てる」の二刀流

小言とは対照的に、子供を褒めすぎる親も最近は増えてきました。
子供が「あまりうまく書けなかったな」と内心思っている作文を読んで「上手に書けたわね」と褒め、平均点スレスレの答案用紙を見て「よく頑張ったわね」と褒めます。
「子供は叱っても委縮するだけ、褒めて自信をつけさせると伸びる」という情報をどこかでインプットしたのだと思いますが、正しく理解されていないようです。

子供が内心「失敗した」と思っているような作文を読んで、もし親が褒めたとしても、それは逆効果です。
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親が子供をあえて褒めても「どうせ本気じゃないんだろう」とそのあざとさを見抜いています。・・・

うまくできなかったものは、嘘をついてまで褒める必要はありません

自信が付くのは、子供自身が「うまくできた」と思えたときです。
親は子供の気持ちを察して、それを追認する形でほめるのです。
単純に、「褒めると自信が付く」という解釈は誤りです。
褒めすぎは逆に親子の信頼関係を傷つけかねません。

子供は叱って育てるか、褒めて育てるか、という二者択一ではなく、叱るときは本気で向き合う。
子供が何か達成できた、と感じている瞬間を見究め、一緒に喜び、評価する。
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習い事や趣味はひとつのことを継続させる

ピアノに水泳、バレエに英会話と、「子供にいろいろな能力を付けさせてあげたいから」と、実に多くの習い事をやらせている親がよく見受けられます。
これについて前出の島村氏は、「それでは、どれも中途半端に終わってしまう。能力を引き出すのであれば、習い事や趣味はひとつに絞り、長く継続させることが望ましい」と言います。

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ひとつの物事に継続して取り組むと、その分野に突出した才能を発揮するようになりますし、何よりもその子の自信につながります。


「できない子」の親には特性がある
目の前の障害物を取り除く親

「できなくなる理由」は人それぞれ異なる要因がありますが、かなりの部分で親がその原因を作り出していることがわかります。
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子供をダメにする親の典型は、ひと言でいうと、「子供の前にあるものを取り除く親、はしごをかける親」だといいます。
そのような親は、わが子を傷つけたくないがために、子供が行動を起こす前に先回りして、障害になるものをどかしたり、はしごをかけて橋渡しをしてしまうのです。

こうした傾向は人との付き合いの中にも顕著に盛られます。
子供に迷惑をかけそうな人には初めから出会わないように、生活の中でバリアを張ってしまうのです。
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優秀な子を持つ親は、我が子より優秀でない子供の中で学ばせることを非常に嫌がるそうです。
逆に発達の遅い子の親は、秀でた子供のグループに入ると、我が子が目立たず、恥をかくと言って嫌がります。
「これでは生きる力がスポイルされます」・・・

親が子供に居心地のいい人間関係だけを与えていると、子供は付き合いやすい人としか付き合わなくなり、面倒なことを避けるようになります。
自己主張することも知らず、競い合う気持ちや方法もわからずに育ちます。
人は異質の人間との衝突を通して痛みや危険を避けることを学び、それが、ひいては他人に対する優しさになりますが、そうしたことも身に付きません。
この生きる力を持たない子供が、その後、勉強の面で問題を起こすことにもなるのです。
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「お父さんは働いていらっしゃいますが、自分のお子さんを部下に欲しいですか?」・・・
勉強のことばかりを気にしている親は、そういう大事なところに気が付きません。
勉強がそこそこできても、社会人として通用しないのでは子供は生きていけないのです。
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まず親が自分自身を分析し、長所・短所を知ることが重要です。
子供が親の長所・短所を受け継いでいれば、同じ成功や失敗を繰り返す可能性があるからです。
そして、子供の行動をよく観察し、「これは手をかけないとまずい…」という短所を選び出し、対策を施していく必要があるのです。

子供の短所は大なり小なり、学ぶ姿勢と関連しています。
「集中力がない」「人の話を聞かない」「勝手なことをする」などがその代表例です。
こうした短所を克服することは、結果として勉強にプラスの効果をもたらすのです。

-「勉強しろと言わずに子供を勉強させる法」(小林公夫、PHP新書)より

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