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「個人の能力の差とは、本人の努力と継続して情熱を持ち続けることにある」

人間の能力は、ごく一部の例外を除いて、それほどの差はないのではないでしょうか。
でも、結果として、大差が生じる場合もあります。

学校の成績や収入。
差が生じるのは、先天的なものと後天的なもの、両方に原因があるのでしょう。

先天的なものは変えられないけど、後天的なものは変えることができる。
自らの努力によって差を詰めることはできると思うのです。


自分も会社で働いているとき、待遇や処遇に不満を感じることはありました。
人間関係で理不尽を感じることもありました。
もちろん人を責めることもありました。
でも、ある時期から、つとめて考え方を変えるようにしてみました。

自分がいま不本意な状況にあっても、それは自分の責任
人のせいではない。
難しいことではありましたが、「自分の責任なんだ」と何度も自分に言い聞かせました。

そう考えた方が、状況が良くなる可能性が高いと思ったからです。
人のせいにしていたら、自ら変えようとする力はわいてきません。


人間なんて、ごくごく一部の例外を除けば、それほど変わらない。
他の人にできたことは、自分にも必ずできる
そう楽観的に考えて、一つのことを続けていくのは大切なことではないでしょうか。



プロ同士の対戦では、勝率に差があったとしても、せいぜい一割か二割しか違いません。
点差でいうと、一点、二点の差で勝敗が決まります。
それぞれ努力をしているし、能力としてはわずかな違いしかないのです。
・・・

では何が勝敗を決めているのかというと、結局、知識でも頭の回転でもなく(もちろんそれらも大切ですが)、最後には「負けたくない」という気合いや、勝つことへの確信自分への信頼分が悪いときに踏みとどまる根性などの、今の時代にはあまり評価されない泥臭い能力や意識の力が大きいのではないかと思います。
・・・・・・・


才能とは、特別な人のみに生まれつき与えられたものだと一般的には思われているようです。
しかし、誰かができることならば、自分にももしかするとできるかもしれない。
そう思うほうが良いのではないでしょうか。

かつての私は、才能とは一瞬のきらめきのようなものだと思っていました。
将棋を続けてきた今、才能とは何かと問われたならば、十年、二十年と同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられる力のことだと思っています。

なぜなら、直感や閃きの力には限りがあります。
いつまでもそれが続くわけではありません。
パッと直感的に良い手を思いつくことや、見切ることのできる能力は、確かに人それぞれの能力に差があります。
しかし、そういうことより、情熱を継続できる力を持つ人のほうが、長い目で見ると伸びるのです。


奨励会にいる若い人たちを見ていても、ひとつの場面で発想が閃く人がいます。
その場においてはすばらしい直観力と発想を持っていると言えるのですが、そのような人がそのまま伸びて全員、プロになれるかというと、そうでもありません。
逆に、一瞬の閃きといった点ではさほど力を発揮しなくても、同じ情熱を持ち続けて着実に将棋に取り組んでいく人のほうが、結果として伸びているようなのです。

このような人をたくさん見てきたことから、結局、個人の能力の差とは、はじめの差はたいした差ではなく、本人の努力と継続して情熱を持ち続けることにあるのではないかと思うようになりました。
また、情熱を持ち続け、努力をし続けることで、結果的に直感力や閃きも生まれてくるように思うのです。

将棋だけでなくどんな世界であっても、結局は努力と情熱、モチベーションを継続することが大切なことであろうと思います。

-「人間力」(船井幸雄・羽生善治、ビジネス社)より

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コメント

>人のせいにしていたら、自ら変えようとする力はわいてきません。

そうかもしれません。

自からを変えれるのは、自分だけかもしれません。

ちょとしたことが出来るか出来ないか、
ほんのちょっとしたことの積み重ねが、結果大きな差になるんですね。

継続と情熱を持ち続けたいですねshine

投稿: 大陸 | 2010年1月23日 (土) 18時52分

大陸さん

コメントありがとうございます。
続けるって大事なことですねsign01

やめたくなるときもあると思うんです。
いろいろ言い訳をつけたりしてcoldsweats01
お金にならないとか、時間がないとか・・

そこをぐっとこらえたいですね。

投稿: Q太郎 | 2010年1月25日 (月) 20時13分

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