言語が流暢だというのはどういう状態か
「最強の英語上達法」(岡本浩一、PHP新書)によると、流暢に話すためには、語彙が豊かであることは当然として、文法的な知識が血肉化されていることが必要だそうです。
"He attends swimming school everyday."と言うときに、「3人称・単数・現在の動詞は s をつける」という規則を長期記憶から呼び出して、「それにあたるから attends となる」という判断をいちいちしていたのでは、ワーキングメモリーの負担が重く、他の認知作業に割く容量の余裕が乏しくなってしまう。それよりは、鍛錬によってほぼ自動的に"He attends"と言うような(あるいは、"He attend"と言った瞬間に気持ちが悪くなるという)自動化された知識があれば、このことにいちいちワーキングメモリーを割く必要がなくなる。したがって、基本的な文法要素について、この種の自動化がたくさん行われているほど、言語使用が円滑に行えるのである。
「3人称・単数・現在だから s をつけなきゃ」なんて考えていたのでは、他のことに頭が回らない。中学英語ですらすら話せる式の教材、たとえば、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」(森沢洋介、ベレ出版)は、アマゾンでも売れ行きが好調ですが、現実に上記のような根拠があるんですね。
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